週刊 スポーツこえむ

スキーと自転車の事を綴ったブログです

滑走日報 - 雪山籠り 2日目 白馬八方尾根

クリスマスソングが流れる白馬八方尾根スキー場で、1級受検に向けて1日半のレッスンを受けます。

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2021/12/25(土)

サマリー

  • 場所: 白馬八方尾根スキー場
  • 天候: くもり
  • 気温: -2度 (黒菱 8:16am), -1度 (うさぎ平 7:27am), 1度 (名木山 7:54am)
  • 積雪: 110cm (黒菱 8:16am), 103cm (うさぎ平 7:27am), 35cm (名木山 7:54am)
  • 滑走距離: 12.8km (snoww)
  • 獲得標高: 2,694m (snoww)
  • 滑走時間: 4:03 (snoww)

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6:45

起床。たちまち朝食の時間。あったかくておいしい。最高。
八方の第6駐車場に向かったのだが、なんとスキーウエアの上を忘れる。取りに帰ったため30分くらいを無駄にした。アホだ。

9:00

予約していた、1級受検者向け 1.5日レッスンの受付をする。この日は7名の参加者に対し、インストラクターさんが2名つくという、密度が濃そうな予感がするメンバー構成になった。トイレの注意書きが八方のスキースクールに来た感を醸し出している。

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まずは、名木山のリフトを降りて、リーゼンのリフトの間でプルークスタンスでポジション出しをする。結構地味だけれど、正確にできるかと言われると意外に難しい。
続いて、パノラマゲレンデへ。まずは、時計でいえば4時・8時、いわゆるテールコントロール中心の滑りを復習。2級の試験で求められるものであり、ここは丁寧にこなすことができる。問題は1級以上で必要になる2時・10時からの4時・8時のターン、トップアンドテールコントロール中心の滑りを学ぶ。まずはプルークターンで1・2・3で意識的に決めるところからスタート。プルークは問題ない。問題はパラレルになった時で、2時・10時で内足がうまく入らない。これを解決するにはとリフトの上で質問したところ、意識を持つのは内足というより山足の板がポイントとのこと。ターン後半に入る時に、すでに次の山足に意識が向いていて、そこで両足に十分な荷重を乗せていくことで板は自然に滑っていくとのこと。
ということで、山足だけでの横滑り、これは2〜3回やるとできるようになる。さらに逆グリュニゲンターン*1の練習をすると、意外にやれる。その上でパラレルに戻ると、あら不思議、いけるようになる。
小回り。低速だと破綻しないのだが、ちょっとひねり(横滑りの時の姿勢)が足りないという。ブーツの中の足までしっかり動かそうとすると、低速だとうまくいくようになる。しかし、高速になると徐々に遅れていく。次の瞬間に自分の体をどこに持っていく必要があるのか「感覚」を鍛えていく必要があると指摘を受ける。今まで出てこなかった「感覚」という単語が出てきた。まいった。そういえば、冒頭に「スキーは感覚のスポーツです」ってところからスタートで、ちょっと面食らったばかりだった。
また、ターンの軌道は板の軌道ではなく自分の重心の軌道を意識して滑ること、仮想的にポールをイメージして滑る、というアドバイスももらった。

そんな中、変わらずにゲレンデにはクリスマスソングが流れているし、パノラマゲレンデには赤服のインストラクターさんとそのものにつく講習生のひとがずらりといて、みんな精が出るなあ、僕もそうだなあ、なんてぼやいたりした。

11:30

一緒に受講している人と、うさぎ平テラスでお昼を食べる。その後、撮り合いをして確かめたりなどした。割とおすすめ。

12:30

コブのレッスン。コブがあるのがうさぎ平しかなくて死ぬかと思った。吹き飛んでいる原因は明白らしく、コブを滑っている時にターン時に体が横を向いている、すなわち落下方向に向かなくて発射している、それだけだと言われている。もう技術じゃなくてビビらない根性の話になってきている。ちなみに1級の試験では兎平でやるケースはほぼないらしい。
その後も、不整地ではないかと言わんばかりのところで、積極的に滑り込む。とにかく体のスタビリティやリカバリの力が試されていて、心の中で「これ試験以上のことやってるよな」って思いつつも、もう思い切ってやるしかないって感じでやり切った。こけなかったからえらい!

14:30

1日目のレッスンが終了。
再びうさぎ平に登ったが、まあガスって何も見えなくて草。酔った。リーゼンまで降ると、あら不思議、楽々に滑ることができるようになっている。魔法にかかったみたいだ、本当に不思議な感覚だった。昨日の体が遅れて落っこちる症状なんてなんのそのだった。

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宿に帰還後、お風呂に入り、オーナーお手製の夕飯を食べる。やはり夕飯を作って食べるのが正解だった。おいしい!

おまけ

担当していただいているインストラクターさん、感覚といいながらも、その感覚を丁寧に言語化してくださっていて、非常にわかりやすかったです。
名木山は下山がやっとな程度しか雪がなく、板を傷つけないように慎重に下るのが精一杯でした。国際、咲花、そして白樺はスキー板を履いての下山はこの時点ではできませんでした。

まとめ

  • 足の裏全体で荷重を感じながら板をコントロールする。
  • トップコントロールは前のターン後半ですでに始まっている。
  • バリトレができている自分を褒めよう、褒めたい!

*1:後で調べたら1級より上で取り組むバリトレだった