週刊 スポーツこえむ

スキーと自転車の事を綴ったブログです

滑走日報 - 雪山籠り 3日目 白馬八方尾根 1級受検 2回目の挑戦

寒波押し寄せる八方で、2回目の1級受検に挑戦することにしました。八方名物オープンジャッジを体験してきます!

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2021/12/26(日)

サマリー

  • 場所: 白馬八方尾根スキー場
  • 天候: 粉雪 時々 吹雪
  • 気温: -11度 (黒菱 8:17am), -10度 (うさぎ平 7:43am), -6度 (名木山 8:07am)
  • 積雪: 120cm (黒菱 8:17am), 115cm (うさぎ平 7:43am), 35cm (名木山 8:07am)
  • 滑走距離: 14.4km (snoww)
  • 獲得標高: 2,883m (snoww)
  • 滑走時間: 2:29 (snoww)

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6:45

起床。たちまち朝食の時間。昨日に続いてあったかくておいしい。最高。
今日も八方の第6駐車場に車を駐める。忘れ物はなかったので安心。

8:30

検定の受付をして、レッスンが始まるまで少しだけ名木山を滑り込む。この時は何の不安も自分になかった。コブ以外。

9:30

2日目のレッスンスタート。自分のグループは2名のみでやることになったので、ほぼプライベートレッスンだった。
まずは昨日同様、名木山のリフトを降りたらプルークでトップ&テールコントロールの復習*1
次は、パノラマゲレンデで種目の実践トレーニング。ここで指摘されているのが、ロングターンやフリーでのワンミスの問題と、ショートターンでターンスペースを広めにとった時の遅れだった。だいたいできるだと、1級は通らないという現実を伝えられた気がした。けれども挑戦者の気持ちなので落ち込むほどではなかった。
さらに、ソデグロ*2で「不整地」の練習。1級の検定向きのコブがないので「不整地」でやることになる可能性を示唆されていた。ここで、不整地の時に板は揃えるのではなく、どちら側にも捻ることができるように山っぽく板を形作ると対応がしやすいことを教わった。なお、試験には入らなさそうなソデグロ下部を移動している時に、気持ちよくパウダーを滑って…味わっていたら思わず「ヒャッホゥ〜」という声が出てしまったw なお、インストラクターさんは笑って「それでいいんですよ、楽しんでいきましょう!」って言ってくれて安心した。一瞬、練習を忘れる楽しいひとときだった。
レッスンの最後は、リーゼンを下りつつ仕上げて、最後はプルークボーゲンでポジションを確かめる大切さを学んで終了。プルークに始まりプルークに終わる。

11:30

名木山でランチを食べる。カルビクッパで体を温める。

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その後、体をあっためるために1本だけ名木山を滑る。雪が徐々に増えてきて昨日よりは安心して滑ることができる。

12:30

1級・2級、検定開始。
パノラマゲレンデ下部の落ち込みで大回り→小回り→総合滑降(2級はシュテムターン)を行う。大回りと小回りはセットなのだが、非常に距離が短くてワンミスでアウトになる。

  • 大回り: 69点 (ワンターン目が決まらなかった)
  • 小回り: 69点 (ターンスペースを広げて表現する際に遅れている)
  • 総合滑降: 69点 (2回目のギルランデに入るのが遅かった)

もう不合格は分かっているのだけれど、1点減点で済んでいる!
最後は、リーゼン上部の左脇にある不整地で最後の種目を実施。

  • 不整地: 69点 (捻りの表現が甘かった)

以上!不合格でしたが昨シーズンを思い起こせば上達しました自分!!

koemu.hatenadiary.jp

オープンジャッジは、巷で言われるほどにはそこまで緊張しなかった。ギャラリーの方もそれなりにいた。今シーズン、始まったばかりなので引き続きがんばっていこうと思う。
なお、合格者は、1級(7名)・2級(3名)でそれぞれ1名。参加者が結構少ない回だったらしい。

名木山に降りるまでの間、任意参加のワンポイントアドバイス会を開いてくださった。ここで、板を面を扱う感覚を教わったりした。角をつけすぎているのも良くなかったかもしれないなと振り返ったりした。

1.5日の間、お世話になったインストラクターさんに挨拶して、コーヒーを飲んで一息つく。

15:00

滑走終了。車の気温計は-7度、圧雪凍結路面でこれは明るいうちに帰るべきだろうと、安全のためすぐに撤退することにした。

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お風呂に入って、洗濯をして、夕飯は和のコース料理をいただく。ごはんもおかわりして、お蕎麦もおいしくいただき、最高であった。至福のひとときの中、この文章を書いている。

おまけ

八方の1級が難しいと言われるのはどうしてなのかなと思ったのですが、個人的に感じたのは以下の点です。

  • 演技できる距離が短いのでワンミスでアウト (他はもっと長い気がする)
  • 斜面設定が割と難しい(八方自体が基本難しい)
  • 正確なスキー操作を見逃さない (これ1.5日レッスンを受けると何を見ているか散りばめられていることがわかる)

その上で、見ていると「ああ、この人は合格点だな。」って人は70点以上が出ています。いかなる状況でも余裕でできるようになれば合格、って感じでしょうか。まあ、こう考えると難しいんじゃなくて、スキーの技術に極めて忠実だったんだなと理解しました。

おまけ2 (2021/12/29追記)

同じ日に受検していた、小学校3年生の子の受検記が、地元YouTuberさんに取り上げられていました。ちなみにチラッと写っているビブナンバー2が僕です。この子、すごく上手でした。僕も合格に向けて引き続きがんばろうと思いました。


www.youtube.com

まとめ

  • 1級にたどり着くには、どんな時も安定した滑りを示せるかにかかる。
  • 昨日取り組んだメニューを取り組みながら、滑りに磨きをかける必要がある。
  • 楽しく、真摯に、そして向上心を持って続ける。

*1:ちなみにインストラクターさんは、最後まで「トップコントロール」とか「テールコントロール」という専門用語は使わなかった、でも理屈で説明してくれるのですごく良くわかる。

*2:うさぎ平と黒菱の間