週刊 スポーツこえむ

スキーと自転車の事を綴ったブログです

滑走日報 - 嗚呼 高き2級の壁

ああ、また合格できなかった2級。
でも、この冬最後かもしれないすばらしい天気の中を滑ることができました。それだけでも幸せです。

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■サマリー
・場所: 白馬五竜スキー場
・天候: 晴
・気温: -7度 (AM 6:00 五竜アルプス平)
・積雪: 280cm (五竜アルプス平)

■レポート
・21日 23:30
新宿から高速バスで白馬五竜スキー場へ。高速バスは思った以上に快適。
無事に到着、と言いたいが雪の中を汗だくになって歩くはめとなった。検定を受けるために前泊すべく、あらかじめ予約していたエスカルプラザのソファーベッド(2,000円)を借り、しばしの休息を取る。
・7:00
起床。すばらしい天気!さくっと着替えを済ませ、サブウェイで朝食をとる。
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・7:30
滑走開始。とおみスカイフォーは6:30から動いているので、もう滑ることができる。ポジションを確認しながら、じっくり滑る。
・8:30
15分遅れでとおみテレキャビン稼働開始。新雪25cmという今期最後とも思えるすばらしいコンディションへ、一番乗りを遂げる!新雪ぷかぷか楽しいぜよ〜。検定受けにきたことを忘れてしまうこれ以上にない冬と春の恵みを同時に体一杯感じる。というのも、実は新雪の中をずっこけて体中雪まみれになっていたのであります…
・9:15
検定の受付を済ませ、いいもりゲレンデの上部で練習。先週、この辺りでやると教わったところをあらかじめ滑っておく。でも、実はもうちょっと優しいバーンで滑ることを後で知るのであった。
・10:00
検定開始。バーンが春らしい荒れ方をし始め、なかなかの難しさを醸し出している。
【事前講習】
大回り: キレのある(カービング)滑りよりも、もっとズレを使って(スキッディング)滑った方がいいと言われた。
小回り: 回転弧・リズムOK。ただ、スタンスが広い。あ、先週のが直ってない。
総合滑降: なんと、一発OK。ここで自信満ちあふれるがぬか喜びだった。
【大回り】
とおみゲレンデ 第2ペアリフト降り場からとおみスカイフォーの降り場までが検定バーン。問題なく、淡々と大回りをこなした。自分的にGood。
【小回り】
大回りの終点から、いいもりゲレンデ入り口までを滑る。こちらもしっかりと滑りきった。ちょっとスタンスが広くなっていたかもしれないとは思った。
【総合滑降】
なんと、いいもり第6ペアに沿ったほぼすべてが検定バーン。GALAで言えば、エンターテイメントすべてが検定バーンという長さ。すごく、果てしなく広く長く見えた。
その中を、大・小・大・小とリズム変化を織り交ぜバーンを全部使い切るくらいに滑った。うまく決まった。
・12:00
昼飯。いいもりゲレンデでとる。その後、とおみ・いいもりのゲレンデを滑り渡った。
・13:00
結果発表。なんと、惨敗。
 大回り 64点 (1点足らない)
 小回り 64点 (1点足らない)
 総合滑走 64点 (1点足らない)
 合計 192点
自分としては本当にうまくいったと思っていたのに、この結果は正直言って衝撃を受けてしまった。
せっかくなので講評を伺いにいくと、「まあまあ座りなさい」と促され、丁寧かつ優しくお話ししてくださった。
大回り: 内倒が見られた。
小回り: 上下動が目立つところがあった。
総合滑降: これは本当にあと一歩だったそうだ。一瞬、後傾になったところがあり、減点。
検定員の方が言うには「余裕を持って1級受験に臨める力を養ってほしい」との想いで、揺るぎない技術を身につけてほしいため更なる努力を促す採点であったとのこと。問題となるターンは、すべてのターンではなくほんの数ターン出ていることではあったらしい。また、板の性能に滑らされている感がどうしても抜けていないことも、見逃せないポイントであったとの話だった。
最後に、特に練習してほしいと言われたのが「外足一本で滑るバリエーション」。外足でターンする時に、内足を外スキーの上でクロスできる余裕があるくらいまで滑り込みなさい、とのことだった。
なお、合格者は13名中、たった1名でした。前回のGALAも同じ人数と合格率だった気がしますが、次はその1名に僕がなります。
お礼を言い、受付を後にした。
・13:15
いいもりゲレンデのスキーセンターでかに汁が振る舞われていたので、落ち着くために食べる。100円。あったかくておいしかった。
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・13:30
いいもりゲレンデの最も初心者コースであるメリーランドコースへ。ここには高速ペアリフトがあり初心者道場として最高のバーンなのだが、今の技量でわざわざここを選んだ理由がある。それは、今言われた片足滑りの練習をするためである。こんな練習しているのは見渡す限り僕一人である。
何度とやってみたところ、左外足右ターンは大丈夫そう。しかし、右外足左ターンができない。これには心当たりがあって、右足はひどい扁平足が起きていて力が入らないのである。これに気づいて、本当にがっくり落ち込んだ。どうやって克服しようか悩む。
隣で片足の板をわざと外して滑るちびっ子グループが、わいわいと楽しみつつすばらしいポジションで滑っているのを見ると、もう悔しさが胸の中から喉に突き抜けてくるような思いだった。
・14:45
本日の滑走終了。朝早くから滑ったので、疲れすぎてケガをしないうちにスキー場を後にする。今年、五竜に行けるのは最後だと思うので、感謝の意を込めて家路につく。
帰りのバスは相変わらず満席で、2回連続補助席だった。

■まとめ
・悔しい思いをぐっとこらえて、講評を真摯に聞くべし。
・今まで、このブログに書いてきた課題を完璧にこなすことが、真の2級合格の資格を得る。
・でも、このすばらしい天気に逢えることだけでも、何事にも代え難い贅沢。

■おまけ
・検定中、検定員の方が言われていたのは、カービングはスキッディングがしっかりできて初めてできる技術だと言われていました。速度域が高いから自然にキレが出るのであって、2級程度の速度域でカービングを使うのはコントロールしているとは言えないと話されていました。
・様々な情報筋によると、2級は今年から合格しやすくなったんだそうです。しかし、その一方でエリアによって合格水準が違うと言う噂も聞きます。僕はこれだけ2級を受けて滑り続けると言うのは、本当に運動音痴で下手なのか!?と思ってしまいます。ただ、できることと言えばまた練習して受験することです。ゴルフも、優しいコースで80切るのと、名門コースで80を切るのとでは水準が違うのと同じなのではないでしょうか。どちらがいいかです。